今日は確定拠出年金について少しご説明致します。
対象者を来年から大幅に増やす法改正が5月24日に
国会で成立したのはご存じかと思いますが、
何がどう変わったのか?得なの?という所をざっくりと解説します。
言葉が難しいから、もう~わかんない~と言わずお付き合い下さいね。(*^o^*)
確定拠出年金とは、公的年金とは違い私的年金と言われます。
公的年金とは、国民年金と厚生年金の事です。
(共済年金は厚生年金と2015年10月以降、年金一元化でひとつに)
私的年金とは、個人で積立をして年金額を増やすことです。
確定拠出年金は=DCと一般的に省略されることが多く
個人型DCと企業型DCの2種類があります。
個人型と企業型の違いは、個人で申し込むのが個人型。
企業もDCの制度がある会社と制度のない会社がありますので、
制度があり会社が申し込んでくれるのが、企業型と理解しましょう。
制度がなく会社が申し込んでくれない場合、自分で申し込んだら
個人型になるわけです。ざっくり言うとそんな感じです。
会社が申し込む企業型DCは掛け金も会社が出しているので、
ピンとこない方がいるかもしれませんね。
いわゆる、退職金の積立を会社がしていると思って下さい。
今注目されているのは、この企業型DCに個人が積立金額を
ふやすことが出来るマッチング拠出という形。
会社の分に個人が年金積立を増額できるようになったという事です。
このマッチング拠出により、積極的に年金を増やしている方は
だんだんと増えてらっしゃいますね。
そして、今回の法改正でどこが変わったかというと、
まず対象者の範囲が広がったこと、
さらに積立出来る金額が増えたことです。
これまでは公務員、専業主婦、DC制度がある会社の会社員などは、
個人型DCに申し込むことは出来ませんでした。
来年の2017年1月からは、
公務員、DC制度がある会社の会社員は月額12,000円まで
専業主婦は月額 23,000円までを上限として
個人型DCに申し込むことができます。
確定拠出年金=DCのメリットとは、
ずばり節税ができる事!! この一言につきます。
企業は損金算入できますし、個人は所得控除が受けられます。
(詳しくは、小規模企業共済等掛金控除といいます)
掛金全額が所得税や住民税の対象から控除されるのです。
生命保険料や介護保険料、地震保険料など控除をうけるには、
金額に上限がありますが、このDCに至ってはありませんので
所得控除の節税効果が大きいと言われるのです。
年末調整や確定申告をして、この恩恵を受けましょう。
税金がだいぶ戻って来ますよ。
必ず証明書を添付する必要があります、保管しておきましょう。
そして、次に株や投資信託、預金に至るまで得た利益の約20%が所得税、
住民税として納めなければならないのを知ってますか?
このDCは、運用益が非課税なんです。まるまる儲けヾ(@⌒ー⌒@)ノ
更に、原則60歳からの受け取る際も、
一括で受け取るなら退職所得控除が、
年金で受け取るなら公的年金等控除が適用されます。
やっぱり(^O^☆♪ お得⭐︎
来年1月からの施行で、20歳〜60歳のほとんどの人が加入できる
ようになりますが、デメリットもある事に注意が必要です。
デメリット1は、自分で運用しなければならないという事です。
株という形で積立するのか、投資信託、預貯金タイプ、ドル建て?
いろいろな中から自分自身で選択して決めなければなりません。
これはとても難しい事ですね。(; ̄O ̄)
そしてデメリット2は、
この選択をしたらどこで運用するのかを考なければならない所
金融機関によってコストや管理料が随分と違います。
特に気をつけていただきたいのが、運用期間手数料!
これを高い所にすると大変((((;゚Д゚)))))))
運用益がこの手数料でチャラになってしまうなんて事も‼️
このDCは自己管理、自己責任なのです。
メリットも大きいけれど、リスクも大きい所をきちんと
理解してはじめましょう。
そして最後に
細かい事は個人々違いますので、実際の自分に関する事は
お知り合いのFPか金融関係にお勤めの方に
お聞きになったほうがいいでしょう。
間違っても銀行や証券会社には行って相談しないで下さいね。
その会社の一押し商品を紹介されるだけ。(⌒-⌒; )
ーカモがネギをしょってきた状態になってしまうのでー
少しでも参考になれば幸いです。ではまた
べた〜🌸
もっと詳しく知りたい方には ↓
![]() 確定拠出年金の教科書 [ 山崎元 ] |